Japanese
English
症例報告
炎症性線状疣状表皮母斑の1例
A case of inflammatory linear verrucous epidermal nevus
高田 香織
1
,
新見 やよい
1
,
楠 俊雄
1
,
川名 誠司
1
Kaori TAKADA
1
,
Yayoi NIIMI
1
,
Toshio KUSUNOKI
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nippon Medical School
キーワード:
炎症性線状疣状表皮母斑
,
表皮母斑
Keyword:
炎症性線状疣状表皮母斑
,
表皮母斑
pp.949-951
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904115
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52歳,女性.10歳頃より左前腕から手背にかけて,瘙痒を伴う帯状の角化性局面が出現,その後左1趾,2趾にも同様の症状が出現した.組織所見では著明な角質増殖,表皮肥厚,顆粒層の肥厚,表皮突起の延長を認め,この中に,島状に錯角化,顆粒層の消失した部位が混在し,真皮乳頭層の血管周囲に軽度の炎症性細胞浸潤を認めた.以上よりinfiammatory linear verrucous epidermal nevusと診断した.タカルシトール含有軟膏外用にて角化,紅斑はやや改善したが皮疹はいまだ残存している,本症の病態は乾癬に類似しているとの報告があるが,皮疹の性質,経過からは母斑性の性質が強い疾患と考えられる.
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