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図譜・287
疣贅状表皮発育異常症
EPIDERMODYSPLASIA VERRUCIFORMIS
植村 隆
1
,
高田 善雄
2
Takashi UEMURA
1
,
Yoshio TAKATA
2
1東京都立広尾病院皮膚科
2聖路加国際病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tokyo Metropolitan Hiroo Hospital
2Division of Dermatology, St. Luke's International Hospital
pp.246-249
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200474
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患者 30歳,男,会社員。家族歴両親は「いとこ」同志。同胞中3人に本疾患を認め,発病は3人共幼児期に顔面より発症したという。家族関係は第1表に示した。
現症 小豆大から拇指頭大の軽度の落屑を伴つた扁平な淡紅色の丘疹(若年性疣贅状)が全身に粗密種々に認められ頸部,胸部,背部,手背では融合している(第1図)。又顔面,腹部に黒色の老人性疣贅状の発疹が認められ,その1部は糜爛面を形成し治らない。この糜爛面を形成している発疹は放射線治療によく反応し,瘢痕をのこして消退する(第2図)。臨床検査で特記すべき所見はない。
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