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増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015
5.皮膚科医のための臨床トピックス
フィラグリンを増やす新規アトピー治療薬
New therapeutic strategy to regulate atopic dermatitis through upregulating filaggrin expression
大塚 篤司
1
Atsushi OTSUKA
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto, Japan
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
フィラグリン
,
天然保湿因子
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
フィラグリン
,
天然保湿因子
pp.167-169
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204437
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summary
フィラグリンは皮膚バリア機能に重要な役割を果たす蛋白であり,フィラグリン遺伝子の異常とアトピー性皮膚炎の有病率には相関関係がある.実際,フィラグリン遺伝子に異常があるflaky tailマウスではアトピー性皮膚炎症状が自然発症する.近年,われわれはフィラグリン蛋白の発現を促進することでアトピー性皮膚炎の症状を改善させる化合物を見出した.今後,バリア機能回復に着目したアトピー性皮膚炎新規治療法の開発が期待される.
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