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増刊号特集 最近のトピックス2020 Clinical Dermatology 2020
5.皮膚科医のための臨床トピックス
小児アトピー性皮膚炎発症におけるフィラグリン機能喪失変異の影響
Effect of filaggrin loss-of-function mutations on atopic dermatitis in young age:a longitudinal birth cohort study
森井 航
1
,
野口 恵美子
1
Wataru MORII
1
,
Emiko NOGUCHI
1
1筑波大学医学医療系遺伝医学
1Department of Medical Genetics, Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan
キーワード:
アレルギー
,
アトピー性皮膚炎
,
フィラグリン機能喪失変異
,
予防医学
,
個別化医療
Keyword:
アレルギー
,
アトピー性皮膚炎
,
フィラグリン機能喪失変異
,
予防医学
,
個別化医療
pp.156-157
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206046
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summary
アトピー性皮膚炎の発症要因の1つとしてフィラグリン遺伝子の機能喪失変異が挙げられる.フィラグリンは皮膚バリア機能を担っており,フィラグリン機能喪失変異による皮膚バリア機能の低下が,アトピー性皮膚炎の発症に寄与していると考えられている.われわれはフィラグリン機能喪失変異によるアトピー性皮膚炎発症への影響は,乳幼児期に特に顕著であることを見出した.フィラグリン機能喪失変異の保有者には特に出生後早期のケアによる予防が効果的であることが示唆される.遺伝子型に基づく個別化医療はメンデル遺伝病やがんにおいて近年注目されているが,今後は多因子疾患にも拡大していくことが期待される.
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