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増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015
5.皮膚科医のための臨床トピックス
「東京乾癬の会」における乾癬患者アンケート結果にみる患者の思い
A questionnaire based study by psoriasis patients association
梅澤 慶紀
1
,
江藤 隆史
2
,
衛藤 光
3
,
上出 良一
4
,
中川 秀己
1
,
NPO法人東京乾癬の会
5
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Takafumi ETO
2
,
Hikaru ETO
3
,
Ryouichi KAMIDE
4
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
2東京逓信病院皮膚科
3聖路加国際病院皮膚科
4東京慈恵会医科大学付属第三病院皮膚科
5NPO法人東京乾癬の会
1Department of Dermatology, The Tokyo Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
2Division of Dermatology, Tokyo Teishin Hospital, Tokyo, Japan
3Division of Dermatology, St Luke's International Hospital, Tokyo, Japan
4Division of Dermatology, Daisan Hospital, The Tokyo Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
乾癬
,
治療
,
QOL
,
満足度
Keyword:
乾癬
,
治療
,
QOL
,
満足度
pp.171-175
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204439
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summary
NPO法人東京乾癬の会では,乾癬患者が医療現場でどのように考えているかを医療関係者に知ってもらうことを目的としてアンケート調査を行い,会員172名から回答を得た.その結果,病院の変更理由に関する設問では,「乾癬が軽快しない」61.5%,「良い医師の情報」31.4%であった.主治医との信頼関係に必要なことは,「病気や治療の説明」91.3%,「新しい情報」62.8%であった.治療満足度は,「満足している」15.1%であった.「乾癬が治らない」と説明された患者では,「ショックを受けた」57.5%,「治療意欲を失った」が29.2%であった.このように多くの患者はより良い治療を望み,疾患や新治療法の説明や情報を欲している.また,「乾癬は治らない」と不用意に説明することは,患者に精神的苦痛を与えるとともに,治療意欲を低下させることが判明した.
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