臨床講義
新規のアトピー性皮膚炎治療アプローチ
井川 健
1
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学医学部,皮膚科学講座,教授
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
新規治療法
,
核酸医薬
,
Th2型免疫
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
新規治療法
,
核酸医薬
,
Th2型免疫
pp.335-342
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001256
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アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis,以下AD)は,本邦では「増悪と軽快を繰り返す瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり,患者の多くはアトピー素因をもつ」と,定義されている(日本皮膚科学会)。いずれにしても,疾患概念として現時点におけるコンセンサスを得ている考え方としては,いろいろな遺伝的要因と環境要因(後天的な増悪因子)が複雑に絡み合って発症し,その症状が維持されていく慢性の炎症性皮膚疾患である,ということであろう(図1)。
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