海外見聞記
ラテンアメリカ便り(8)—ブラジル
大城戸 宗男
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科
pp.1364-1365
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200593
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この旅を通して最もショッキングであつたのはブラジルのサンパウロでFogo salvagem隔離病院をみた時のことであろう。
慶応出身で戦前からブラジルの無医村巡廻診療をされている細江静男先輩の紹介で,サンパウロ大学病院を朝8時に訪れたが主任教授はまだ来ていないとの事。受付けの英語のうまい秘書がその間病院を案内してくれ,最後に皮膚科病棟を訪れた時,廻診中のCampinas大学の皮膚科教授でここの講師のDr.R.M.Castroに会う。この病棟には南アメリカブラストミセス症,皮膚粘膜型リーシュマニア症を初めとした熱帯病患者が多く,是が否でも1日費したいと思つたが,このDr.Cast-roが今からとても面白い所に連れて行つてやるという。
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