特集 第67回日本皮膚科学会総会
シンポジウムⅡ
下腿の炎症性硬結
討論
藤浪 得二
1
,
宮崎 寛明
2
,
水野 信行
3
,
坂本 邦樹
4
,
小林 健正
5
,
三木 吉治
6
,
宮沢 偵二
7
,
西山 茂夫
8
1大阪大学
2順天堂大学
3東京大学
4奈良医科大学
5千葉大学
6大阪大学
7仙台逓信病院
8東京大学
pp.1381-1393
発行日 1968年12月1日
Published Date 1968/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200442
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結節性紅壊と硬結性紅斑との別鑑
藤浪以上で演者の方々の講演を終り,討論に入ります。先ず,結節性紅斑と硬結性紅斑との鑑別が何時も問題になりますが,これについて御意見をどうぞ。
宮沢私自身の見解では,急性の経過をとり,全身症状を伴ない,再発性に乏しく,下腿伸側に主として出現するものを結節性紅斑とします。そして,再発性で慢性のものの多くは硬結性紅斑と考えています。また,炎症性下腿硬結のある患者を診断するに際し,常にBehçet病や結節性動脈周囲炎を念頭におく必要があります。
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