特集 シンポジアム 情動とその障害
討論
時実 利彦
1
,
楢林 博太郎
2
,
植木 幸明
3
,
伴 忠康
4
,
下田 又季雄
5
,
佐野 圭司
6
,
高坂 睦年
7
,
諏訪 望
8
,
鳩谷 龍
9
,
西川 光夫
10
,
塚田 裕三
11
1東大脳研
2順大神経科
3新大脳外科
4阪大解剖
5鳥大脳研
6東大脳外科
7岡大精神科
8北大精神科
9京大精神科
10阪大第2内科
11東邦大生理
pp.813-814
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201714
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楢林博太郎(順大神経科) 確実な方法ということですが,確認できるレジョンをつくる意味で,oil waxのなかにSchattenmittelを混ぜて,レントゲンで確認するということが,一番日常的には確実で,良い方法だと思います。それから針を戻す時に落ちることがあるケースは症状がどうしてもよくならず,くりかえして手術した例で,最初に針の通つたところに2度目の針が通ると,もともと抵抗が弱いので,いろいろなdeformationが起こることは,当然ありうると考えなければなりませんが,ルートにのった時はだいたい中に混つているリピオドールがSchattenを残すので,はつきりとフィルムの上でわかります。扁桃核全域をこわさずに,Lateralkernだけこわしたほうがいいということは私もそのとおりだと思い,なるべく近来はそういうふうにしております。
植木幸明(新大脳外科) 先ほどのお話でこのbehavior disordersの場合に,hemispherectomyをやるという場合,反対側の扁桃核をこわすのが非常に意義がある,ということは確かにそのとおりだと思いますが,私としてはhemispherectomyをやる場合,behavior disordersだけには非常に慎重で,私自身はひとつもやつておりません。あくまでも,uncontrolableなepileptic attackを止めるのを主としてやつているわけです。
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