特集 第5回神経化学懇話会
シンポジウム・2
脳細胞成分(Subcellular units)の生化学
討論
塚田 裕三
1
1東邦大学医学部第二生理
pp.758-762
発行日 1963年8月25日
Published Date 1963/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904060
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
〔1〕
塚田(東邦大生理) 形態学的な問題について,この機会に藤原先生にいろいろ教えていただきたいこともあろうかと思いますので,しばらくの間質問に応じていただきたいと思います。どなたか………。
浅尾(東邦大神経) ただいまの藤原先生のご研究,非常に興味深く拝聴いたしました。先生にお聞きしたいことは,1つはいわゆるmicro bodyの問題です。ラージ・ニューロンでは組織化学的にニッスル染色でニッスル小体が染まつてきますが,いわゆるsmall cell,および小脳Granules cellではニッスル染色では染まつてきません。しかし電子顕微鏡で見ますと,Granulesを持つた小胞体が,やはりスモール・ニューロン,あるいは小脳のGranules cellの中に見えてくるのですが,それをどういうふうにお考えになつておられるか,そういう像をごらんになつたことがあるかどうかということをおうかがいしたい。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.