Japanese
English
症例報告
Cubital bursitisの1例
A case of cubital bursitis
倉石 夏紀
1
,
田村 敦志
1
Natsuki KURAISHI
1
,
Atsushi TAMURA
1
1伊勢崎市民病院皮膚科
1Division of Dermatology, Isesaki Municipal Hospital, Isesaki, Japan
キーワード:
Cubital bursitis
,
滑液包炎
,
肘窩
,
MRI
Keyword:
Cubital bursitis
,
滑液包炎
,
肘窩
,
MRI
pp.1064-1066
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200060
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要約 76歳,女性.初診の約1か月前より出現し比較的急速に増大する左肘窩の皮下腫瘤を主訴に受診した.初診時,左肘窩に60×50mmの弾性硬,囊腫状に触知する皮下腫瘤があった.MRIではT1強調画像で上腕骨の屈側に筋肉と等信号,T2強調画像で高信号の占拠性病変が,上腕二頭筋腱を取り囲むようにみられた.穿刺により黄色調で漿液性の液体が吸引され,画像所見と合わせてcubital bursitisと診断した.肘頭滑液包炎はよく知られているが,滑液包炎の肘窩発生例は少なく,皮膚科領域での報告は稀である.肘窩の腫瘤の鑑別疾患の1つとして皮膚科医も認識しておく必要がある.
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