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あとがき
塩原 哲夫
pp.566
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104069
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携帯電話で4時間も話し,pseudocyst of the auricleになった患者がいた.人は何でこうも携帯に依存症になるのだろうか? その昔,人に携帯を借り,その切り方がわからず物笑いのタネになった筆者も,今や携帯を身につけている.病院からの命令に逆らえないからである.人と話していても,絶えず携帯が鳴る人とは落ち着いて話すことができない.
長年仕事をしていると,集中力こそが仕事の質を決めていることがわかる.そのため筆者はどんな状況にあっても乱れない集中力を養うことこそ大切であると(不遜にも聖徳太子を気取って)考えてきたので,まわりの人には仕事中でも遠慮せず話しかけて良いと言ってきた.しかし,最近年のせいかその集中力にも陰りが見えはじめ,パソコンに向かっているときに話しかけられると上の空の返事をしてしまい,以前言ったことを後悔しはじめている.
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