Japanese
English
症例報告
アートメイク部に肉芽腫を生じたサルコイドーシスの1例
A case of sarcoidosis with sarcoidal granuloma at the site of cosmetic tattooing to eyeblow
神野 直子
1
,
竹中 祐子
1
,
石黒 直子
1
,
望月 大輔
2
,
喜多村 一孝
2
,
鈴木 豪
2
,
川島 眞
1
Naoko JINNO
1
,
Yuko TAKENAKA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Daisuke MOCHIZUKI
2
,
Kazutaka KITAMURA
2
,
Tsuyosi SUZUKI
2
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科
2東京女子医科大学循環器内科
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University, Tokyo, Japan
2Department of Cardiology, Tokyo Women's Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
サルコイドーシス
,
アートメイク
,
刺青
Keyword:
サルコイドーシス
,
アートメイク
,
刺青
pp.229-233
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103914
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要約 61歳,女性.初診の4年前より心サルコイドーシスを疑われ,1年前に完全房室ブロックにてペースメーカーを挿入した.当院内科での心サルコイドーシスの精査入院中に,皮疹につき当科を紹介された.3年前より計3回両眉毛部に施術されたアートメイク部に一致して鱗屑を付す紅色小結節を認め,項部には大豆大の紅色結節,両下腿に母指頭大の紅褐色斑や扁平結節が散在していた.眉毛部の紅色小結節の病理組織像は非乾酪性類上皮細胞肉芽腫であり,真皮内に色素顆粒が散見された.Gaシンチグラフィー,PET検査で両側肺門リンパ節腫脹と心臓,肺に多発する結節陰影を認めた.サルコイドーシスと診断し,プレドニゾロン30mg/日を開始したところ4週間後には画像検査での集積像は消失し,5週間後には皮疹も軽快傾向となった.サルコイドーシスの瘢痕浸潤と考えた.アートメイクや刺青部に紅斑や結節を認めた場合には,サルコイドーシスを考慮する必要があると考えた.
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