Japanese
English
症例報告
食道癌術後に発症した小麦依存性サリチル酸誘発性蕁麻疹の1例
A case of wheat-dependent salicylate-induced urticaria after subtotal esophagectomy for esophageal cancer
髙木 真知子
1
,
渡辺 さゆり
1
,
安藤 典子
1
,
猪爪 隆史
1
,
原田 和俊
1
,
川村 龍吉
1
,
柴垣 直孝
1
,
島田 眞路
1
Machiko TAKAKI
1
,
Sayuri WATANABE
1
,
Noriko ANDO
1
,
Takashi INOZUME
1
,
Kazutoshi HARADA
1
,
Tatsuyoshi KAWAMURA
1
,
Naotaka SHIBAGAKI
1
,
Shinji SHIMADA
1
1山梨大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, University of Yamanashi, Chuo, Japan
キーワード:
小麦アレルギー
,
小麦依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシー
,
食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
,
食物依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシー
,
消化管手術後
Keyword:
小麦アレルギー
,
小麦依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシー
,
食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
,
食物依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシー
,
消化管手術後
pp.583-586
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103713
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 57歳,男性.2011年1月に食道癌に対し,食道亜全摘術+胃管再建術を施行された.同年6月より,食後に蕁麻疹が出現するようになった.血液検査にて小麦,グルテン,およびω-5グリアジン特異的IgE抗体価の上昇を認め,小麦アレルギーと考えられた.負荷試験の結果から小麦依存性サリチル酸誘発性蕁麻疹と診断した.食物抗原に対する防御機構において消化管が果たす役割は大きく,食道癌手術が本症発症の契機となった可能性が考えられた.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.