Japanese
English
症例報告
再発性環状紅斑様乾癬の1例
A case of recurrent annular erythema-like psoriasis
清水 博子
1
,
藤原 美智子
1
,
黒川 晃夫
1
,
森脇 真一
1
Hiroko SHIMIZU
1
,
Michiko FUJIWARA
1
,
Teruo KUROKAWA
1
,
Shinichi MORIWAKI
1
1大阪医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka Medical College, Osaka, Japan
キーワード:
再発性環状紅斑様乾癬
,
膿疱性乾癬
Keyword:
再発性環状紅斑様乾癬
,
膿疱性乾癬
pp.587-590
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103714
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 36歳,女性.初診の3か月前より右側腹部に鱗屑を伴う環状の紅斑が出現した.皮疹はいったんステロイド外用剤にて消退したが1年後に同部位の環状紅斑が再燃し,四肢に拡大した.病理組織学的には角層内好中球性膿瘍,顆粒層の消失,表皮突起の肥厚など乾癬様の所見を示したことから自験例を再発性環状紅斑様乾癬と診断した.診断後ステロイド外用剤,活性型ビタミンD3外用剤およびジアフェニルスルホン(DDS)50mg/日内服にて加療中であるが皮疹は出没を繰り返している.本疾患では個々の環状紅斑が数日から数週間で消退するが年余にわたって出没を繰り返す.治療に抵抗性する症例が多く自験例においても長期の経過観察が必要と考えられる.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.