Japanese
English
症例報告
広基有茎性を呈した外陰部乳頭状汗腺腫の1例
A case of broad-based hydradenoma papilliferum on the genitalia
髙木 真知子
1
,
小川 陽一
1
,
原田 和俊
1
,
川村 龍吉
1
,
柴垣 直孝
1
,
島田 眞路
1
Machiko TAKAKI
1
,
Youichi OGAWA
1
,
Kazutoshi HARADA
1
,
Tatuyoshi KAWAMURA
1
,
Naotaka SHIBAGAKI
1
,
Shinji SHIMADA
1
1山梨大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Yamanashi Medical University,Chuo,Japan
キーワード:
乳頭状汗腺腫
,
中年女性
,
外陰部
,
広基有茎性
,
アポクリン腺
Keyword:
乳頭状汗腺腫
,
中年女性
,
外陰部
,
広基有茎性
,
アポクリン腺
pp.445-448
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103314
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要約 49歳,女性.1992年より右大陰唇の腫瘤を自覚していた.当初は大きさに変化なかったが,2009年夏より徐々に増大したため2011年3月中旬当科を初診した.右大陰唇に自覚症状を伴わない23×15mm大,広基有茎性,弾性軟,淡紅色~皮膚常色の腫瘤を認めた.病理組織学的に,表皮と非連続性の囊胞性病変であり,囊胞腔内へ断頭分泌を示す腺腔構造が乳頭腫状に増殖していた.以上の臨床・病理組織学的所見から,乳頭状汗腺腫と診断した.乳頭状汗腺腫は,通常ドーム状隆起を呈するため,臨床所見のみからは本症を強く疑わなかったが,病理組織学的所見と合わせて診断に至った.
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