Japanese
English
今月の症例
巨大石灰化上皮腫の1例
A case of giant pilomatricoma
金田 智子
1
,
堀田 健人
1
,
佐々木 一
1
,
萩原 正則
1
,
本田 まりこ
1
,
中川 秀己
2
Tomoko KANEDA
1
,
Taketo HOTTA
1
,
Hajime SASAKI
1
,
Masanori HAGIWARA
1
,
Mariko HONDA
1
,
Hidemi NAKAGAWA
2
1東京慈恵会医科大学青戸病院皮膚科
2東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,The Jikei University Aoto Hospital,Tokyo,Japan
2Department of Dermatology,The Jikei University School of Medicine,Tokyo,Japan
キーワード:
石灰化上皮腫
,
巨大
,
悪性石灰化上皮腫
Keyword:
石灰化上皮腫
,
巨大
,
悪性石灰化上皮腫
pp.872-875
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102128
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要約 66歳,女性.初診の5年前に後頸部の結節に気づいた.初診時,後頸部の10×6×6cm大紅色広基性腫瘤を認めた.生検組織像は好塩基性細胞と好酸性細胞の集合より形成されており,石灰化上皮腫の像を呈していた.中高齢に発生し,長径が10cmを超えていたことから,悪性石灰化上皮腫をまず最初に考えた.腫瘍全体の病理組織学的所見は異型性および侵襲性に乏しいことから,良性石灰化上皮腫と診断した.術後3か月経過した現在,再発および転移はない.
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