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特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011
4.皮膚疾患治療のポイント
Churg-Strauss症候群と免疫グロブリン大量静注療法
Churg-Strauss syndrome and intravenous immunoglobulin(IVIG) therapy
川上 民裕
1
Tamihiro KAWAKAMI
1
1聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,St. Marianna University School of Medicine,Kawasaki,Japan
キーワード:
Churg-Strauss症候群
,
免疫グロブリン大量静注療法
,
IVIG
,
多発性単神経炎
,
血管炎症候群
Keyword:
Churg-Strauss症候群
,
免疫グロブリン大量静注療法
,
IVIG
,
多発性単神経炎
,
血管炎症候群
pp.125-129
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102907
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要約 Churg-Strauss症候群は先行喘息と好酸球が関与する血管炎である.最も多い症状が神経症状で,なかでも多発性単神経炎を高率に認める.治療は副腎皮質ステロイド薬がベースである.治療抵抗性神経障害に対し免疫グロブリン大量静注(intravenous immunoglobulin:IVIG)療法が,2010年1月保険適用となった.400mg/kg/日を5日間投与する.皮膚科としてのIVIG治療への流れを概略した.しびれや疼痛を伴う紫斑などの皮膚症状,好酸球,IgE,ANCA測定,皮膚生検での好酸球を混じた壊死性血管炎像で確定診断し,多発性単神経炎にまずステロイドパルス療法を施行する.抗凝固薬か抗血小板薬を併用し,後療法としてプレドニゾロン0.5~1mg/kg/日を投与,好酸球数正常化を確認した後,IVIGとなる.以降,症状の再発や予防を意識してIVIGの再投与となる.今回のIVIG保険認可は,皮膚科医が本疾患に積極的に関わるチャンスである.
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