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特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009
4. 皮膚疾患治療のポイント
天疱瘡のγ-グロブリン療法
Treatment of pemphigus with intravenous immunoglobulin
白方 裕司
1
,
橋本 公二
1
Yuji SHIRAKATA
1
,
Koji HASHIMOTO
1
1愛媛大学大学院医学系研究科感覚皮膚医学講座
1Department of Dermatology,Ehime University Graduate School of Medicine,Toon,Japan
キーワード:
天疱瘡
,
γ-グロブリン大量静注療法
,
IVIG
,
保険適用
,
プラセボ対照多施設共同二重盲検並行群間比較試験
Keyword:
天疱瘡
,
γ-グロブリン大量静注療法
,
IVIG
,
保険適用
,
プラセボ対照多施設共同二重盲検並行群間比較試験
pp.83-86
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102278
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要約 天疱瘡の治療はステロイド薬の全身投与が原則であるが,ステロイド薬のみでコントロールできる症例は少ない.補助療法として,免疫抑制剤,血漿交換療法,ステロイドパルス療法などが行われるが,血漿交換療法は手技的に慣れていない施設では施行困難である場合が多く,またステロイドパルス療法は合併症などにより施行できない場合も多い.全般的に免疫を抑制しない療法として,γ-グロブリン大量静注療法の有効性が示され,保険適用となった.本稿では実際の治療法,注意すべき点について解説し,臨床試験の結果について紹介する.
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