Japanese
English
症例報告
脳腱黄色腫症の1例
A case of cerebrotendinous xanthomatosis
杉山 紘子
1
,
森下 佳子
1
,
角南 勝利
2
,
門田 弘明
2
Hiroko SUGIYAMA
1
,
Yoshiko MORISHITA
1
,
Katsutoshi SUNAMI
2
,
Hiroaki KADOTA
2
1公立学校共済組合中国中央病院皮膚科
2公立学校共済組合中国中央病院整形外科
1Department of Dermatology,Public Mutual Aid Association Chugoku Central Hospital,Fukuyama,Japan
2Department of Orthopedics,Public Mutual Aid Association Chugoku Central Hospital,Fukuyama,Japan
キーワード:
腱黄色腫
,
脳腱黄色腫症
,
コレスタノール
,
正脂血性黄色腫
Keyword:
腱黄色腫
,
脳腱黄色腫症
,
コレスタノール
,
正脂血性黄色腫
pp.217-220
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102531
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要約 34歳,男性.10歳台から関節を中心とした四肢および腱に皮下腫瘤が出現した.徐々に数が増加し,個々の腫瘤も大きくなった.肘関節のクルミ大皮下腫瘤を切除し,病理組織より結節性黄色腫と診断した.初診時の血清では,中性脂肪,総コレステロールは正常値ないし軽度上昇,血清コレスタノールは13.6μg/mlで大幅に上昇,血清シトステロールは1.6μg/mlで軽度に上昇していた.脳神経症状はなく,頭部MRIでも異常を認めなかった.しかし,臨床症状とコレスタノール高値から脳腱黄色腫症と考え,ケノデオキシコール酸とHMG-CoA還元酵素阻害薬の内服治療を開始した.多発する皮下腫瘤で大きく生活に支障をきたすものは,手術で切除をした.
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