Japanese
English
症例報告
テトラサイクリン,ニコチン酸アミドの併用療法が有効であった落葉状天疱瘡の1例
A case of pemphigus foliaceus successfully treated by tetracycline and nicotinamide
山下 裕子
1
,
青木 見佳子
1
,
又吉 武光
1
,
本田 光芳
2
,
新見 やよい
3
,
川名 誠司
3
Hiroko YAMASHITA
1
,
Mikako AOKI
1
,
Takemitsu MATAYOSHI
1
,
Mitsuyoshi HONDA
2
,
Yayoi NIIMI
3
,
Seiji KAWANA
3
1日本医科大学武蔵小杉病院皮膚科
2ヒロセクリニック
3日本医科大学付属病院皮膚科
1Department of Dermatology,Nippon Medical School,Musashikosugi Hospital,Kawasaki,Japan
2Hirose Clinic,Kawasaki,Japan
3Department of Dermatology,Nippon Medical School,Tokyo,Japan
キーワード:
落葉状天疱瘡
,
テトラサイクリン
,
ニコチン酸アミド
Keyword:
落葉状天疱瘡
,
テトラサイクリン
,
ニコチン酸アミド
pp.917-921
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102446
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要約 68歳,男性.背部の正中を中心とする軀幹に薄い鱗屑痂皮を伴う紅斑および弛緩性水疱を認め,抗デスモグレイン1抗体陽性,臨床像,病理組織学的所見より落葉状天疱瘡と診断した.肺結核とC型肝炎の既往があり,狭心症,高血圧,糖尿病に対し内服加療中であったため,テトラサイクリン,ニコチン酸アミド併用療法を行い,皮疹は軽快した.テトラサイクリン,ニコチン酸アミド併用療法はステロイドの全身投与がためらわれる天疱瘡群においても,考慮されるべき選択肢の1つであると考えた.
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