Japanese
English
症例報告
シクロホスファミドパルス療法が奏効した落葉状天疱瘡の1例
A case of pemphigus foliaceus successfully treated by cyclophosphamide pulse therapy
森本 圭介
1
,
長島 千佳
1
,
森戸 啓統
1
,
岡崎 愛子
1
,
福本 隆也
1
,
浅田 秀夫
1
Keisuke MORIMOTO
1
,
Chika NAGASHIMA
1
,
Hironori MORITO
1
,
Aiko OKAZAKI
1
,
Takaya FUKUMOTO
1
,
Hideo ASADA
1
1奈良県立医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Nara Medical University,Kashihara,Nara,Japan
キーワード:
天疱瘡
,
シクロホスファミドパルス療法
,
ステロイドパルス療法
,
血漿交換療法
Keyword:
天疱瘡
,
シクロホスファミドパルス療法
,
ステロイドパルス療法
,
血漿交換療法
pp.922-926
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102447
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要約 54歳,女性.2007年春頃より背部に水疱・びらんが出現したが,放置していた.軽快しないため,近医を受診し,落葉状天疱瘡と診断され,2007年10月に当科を紹介受診した.副腎皮質ステロイド薬の内服を行ったが皮疹は増悪したため,ステロイドパルス療法,血漿交換療法を施行した.新生水疱を認めたため,シクロホスファミドパルス療法を施行し,ようやく軽快した.ステロイドパルス療法に抵抗する症例や血漿交換療法において著明なリバウンドを認めるような症例に対しては,B細胞活性を選択的に抑制するシクロホスファミドのパルス療法が有力な治療法の1つになり得るのではないかと考えられた.
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