Japanese
English
原著
水疱性類天疱瘡に対するニコチン酸アミド大量療法—テトラサイクリンとの併用を行った4例についての検討
Large Dose of Nicotinamide in the Treatment of Bullous Pemphigoid--A Study of 4 Cases Treat-ed in Combination with Tetracycline
金本 昭紀子
1
,
赤木 理
1
Akiko KANAMOTO
1
,
Osamu AKAGI
1
1岡山大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
pp.689-694
発行日 1988年8月1日
Published Date 1988/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203937
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4例の水疱性類天疱瘡患者にテトラサイクリンとともに,ニコチン酸アミドの大量療法を試みた.著効2例,やや有効2例.効果は約1週間で発現し,副作用として,2例に悪心,嘔吐,食欲不振がみられたが,テトラサイクリンによるものと思われた.著効の2例では,ニコチン酸アミドのみの内服継続にて経過良好で,主にニコチン酸アミドがその効果発現に与っているものと考えた.重篤な副作用のないニコチン酸アミドは,水疱性類天疱瘡に対して,今後とも試みる価値のある薬剤であろう.
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