Japanese
English
治療
圧迫用イヤリングと落下防止テープによる耳垂ケロイドの治療
New treatment for earlobe keloid with earring and stabilizing tape
小川 真希子
1
,
磯田 憲一
1
,
袴田 新
1
,
水谷 仁
1
Makiko OGAWA
1
,
Kenichi ISODA
1
,
Arata HAKAMADA
1
,
Hitoshi MIZUTANI
1
1三重大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Mie University School of Medicine,Tsu,Japan
キーワード:
圧迫療法
,
ピアスケロイド
,
イヤリング
,
イヤリング落下防止
,
イヤリングストッパー
Keyword:
圧迫療法
,
ピアスケロイド
,
イヤリング
,
イヤリング落下防止
,
イヤリングストッパー
pp.524-528
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102353
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要約 20歳台,女性.初診の約2年前に左耳垂にピアス孔を開け,母指頭大のケロイドとなった.トラニラスト内服やトリアムシノロンアセトニド局所注射による保存的治療を施行したが効果なく,9か月目に切除術を施行した.術後2か月目で受診が途絶え,1年10か月後に豌豆大のケロイド再発にて再受診した.保存的治療を再開したが,さらにくるみ大にまで増大したため,4か月後に再切除術を施行した.再発予防の後療法としてイヤリング型の固定器による圧迫療法も開始した.イヤリングの落下紛失を防ぐために,自ら工夫したイヤリング落下防止テープ(特許取得)を適宜併用した.これにより落下紛失することなく治療が継続でき,術後14か月目において再発はない.
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