症例報告
臍ヘルニアに対する圧迫療法により褥瘡を発症し,臍炎に至った1例
田中 司
1
,
小張 真吾
1
,
飯尾 知輝
1
,
松尾 晶子
1
,
磯崎 淳
1
1横浜市立みなと赤十字病院小児科
キーワード:
圧迫療法
,
臍炎
,
臍ヘルニア
,
褥瘡
Keyword:
圧迫療法
,
臍炎
,
臍ヘルニア
,
褥瘡
pp.1133-1135
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000633
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要旨
臍ヘルニアは,日常診療のなかで頻繁に遭遇する疾患である.従来は自然治癒を待つのが一般的であった.しかし2000年以降,圧迫療法を行う症例が増加しており,有用性の報告が散見される.圧迫療法の器材は多岐にわたるが,今回,市販のポリウレタン発泡体の器材を用いた圧迫療法中に,褥瘡を契機に臍炎に至った症例を経験した.圧迫療法を行う際には,器材の素材や圧迫部の観察頻度に注意していく必要があることが示唆された.
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