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English
特集 DVTとリハビリテーション医療
7 DVTの薬物療法・圧迫療法
Pharmacotherapy and Compression Therapy of DVT
尾林 徹
1,2
Toru Obayashi
1,2
1群馬パース大学臨床工学科
2茅ヶ崎中央病院循環器科
キーワード:
DVT
,
深部静脈血栓症
,
抗凝固治療
,
DOAC
,
圧迫療法
Keyword:
DVT
,
深部静脈血栓症
,
抗凝固治療
,
DOAC
,
圧迫療法
pp.760-764
発行日 2021年7月18日
Published Date 2021/7/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 深部静脈血栓症(DVT)の薬物治療(抗凝固治療)は,下肢静脈エコーなど画像検査で診断が確定された中枢型DVTである.末梢型DVTは臨床経過により治療適応を判断し,一律に薬物治療を行わない.下肢静脈エコーで観察された血栓や,静脈血流の特徴と,D-dimerの変化を参考にして急性期血栓の判断をする.急性期かつ中枢性DVTに対しては,抗凝固治療を積極的に行うことにより,血栓進展による肺塞栓症やDVT再発の予防,下腿の腫脹・疼痛など自覚症状の軽減と血栓後症候群(PTS)を防ぐことができる.DVTに対する圧迫療法(弾性ストッキングや弾性包帯の使用)は,疼痛浮腫の軽減,血栓後症候群軽減のために行われており,動脈血行障害がないことに注意すれば安全な治療法である.
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