Japanese
English
症例報告
エルロチニブによる痤瘡様発疹の2例
Two cases of acneiform eruption due to erlotinib
澤田 雄宇
1
,
中村 元信
1
,
日野 亮介
1
,
小林 美和
1
,
戸倉 新樹
1
Yuu SAWADA
1
,
Motonobu NAKAMURA
1
,
Ryosuke HINO
1
,
Miwa KOBAYASHI
1
,
Yoshiki TOKURA
1
1産業医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,University of Occupational and Environmental Health,Kitakyushu,Japan
キーワード:
エルロチニブ
,
痤瘡様発疹
,
EGFR阻害薬
Keyword:
エルロチニブ
,
痤瘡様発疹
,
EGFR阻害薬
pp.207-209
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102225
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要約 症例1:56歳,男性.肺癌の転移巣に対しエルロチニブ(150mg/日)を内服し,7日目より顔面,胸部に毛孔一致性丘疹,膿疱を生じた.症例2:71歳,男性.エルロチニブ(150mg/日)内服開始後6日目より顔面,頸部,胸背部に膿疱,紅斑,丘疹が出現した.2例とも同薬投与終了後,速かな皮疹の改善をみた.分子標的抗癌剤が次々と登場するとともに,それらによる薬疹が報告されている.エルロチニブは,ゲフィチニブと同じ上皮成長因子受容体阻害型の抗癌剤である.同薬はゲフィチニブと同様に痤瘡様発疹を生じることが確認された.
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