今月の主題 内科医のための皮膚所見の診かた
Common Skin Diseases—内科医の第一選択治療
痤瘡
戸田 憲一
1
1京都大学医学部皮膚科
pp.604-607
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907430
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●ニキビは,脂腺の発達が著しい脂腺性毛包が多い脂漏部位を舞台とし,思春期から若年成人期に一過性に生じるPropionibacterium acnes(ニキビ菌)の感染症である.
●ニキビ治療は分泌皮脂の毛嚢内貯留により生じた丘疹のみの非炎症性痤瘡の時期とニキビ菌の増殖を契機として進行する炎症性痤瘡の時期に大別して考える.
●生活指導と外用剤を中心とした治療を第一義として,必要に応じて抗生剤の内服を短期的に処方する.
●明らかな瘢痕は患者のQOLを大きく損なうため,専門医による適切かつ時期を失することのない治療が大切である.
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