Japanese
English
症例報告
Digitate parapsoriasisの1例
A case of digitate parapsoriasis
山田 陽子
1
,
日野 亮介
1
,
澤田 雄宇
1
,
島内 隆寿
1
,
中村 元信
1
,
戸倉 新樹
1
Yoko YAMADA
1
,
Ryosuke HINO
1
,
Yu SAWADA
1
,
Takatoshi SHIMAUCHI
1
,
Motonobu NAKAMURA
1
,
Yoshiki TOKURA
1
1産業医科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,University of Occupational and Environmental Health,Kitakyushu,Japan
キーワード:
digitate parapsoriasis
,
菌状息肉症
Keyword:
digitate parapsoriasis
,
菌状息肉症
pp.131-134
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102808
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要約 80歳,男性.1991年より体幹・四肢に掻痒のない紅斑が出現した.近医で治療を受けるが軽快しないため,2006年に当科を受診した.皮疹は線状もしくは楕円形で,皮膚割線の長軸に一致していた.皮膚病理組織学的所見では真皮層のリンパ球浸潤が一部密にみられ,表皮内にも浸潤していた.免疫染色ではCD3陽性T細胞が浸潤しており,CD8に比べCD4陽性細胞優位であった.特徴的な臨床像,病理組織所見からdigitate parapsoriasisと診断した.ナローバンドUVB療法を行ったところ皮疹は改善し,色素沈着を残すのみとなった.しかし照射回数を減らしたところ,2009年になって浸潤性紅斑が再燃した.末梢血単核球フローサイトメトリー解析においては,治療前はTh2細胞優位であったが,皮疹の改善とともにTh2細胞が減少した.
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