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治療
成人の重症アトピー性皮膚炎患者に対するシクロスポリンMEPC間歇投与法の安全性および有効性評価―多施設共同,オープン,長期間観察試験
Safety and efficacy of intermittent cyclosporin MEPC therapy in patients with severe adult atopic dermatitis:multicenter,open-label,long-term clinical trial
ネオーラル®によるアトピー性皮膚炎治療研究会
1
Study Group of Neoral®Treatment for Atopic Dermatitis
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
シクロスポリンMEPC
,
長期投与
,
臨床試験
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
シクロスポリンMEPC
,
長期投与
,
臨床試験
pp.163-171
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102217
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要約 アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2002で最重症と規定された成人のアトピー性皮膚炎患者に,シクロスポリンMEPC(ネオーラル ®)を間歇投与で長期間治療した際の安全性および有効性評価を目的とした試験を実施した.ネオーラル ®は3mg/kg/日を開始用量として2~5mg/kg/日の範囲で用量調節しながら原則8週間(最長12週間)の治療期と2週間以上の休薬期を1クールとし,52週後まで繰り返した.皮疹の重症度および罹病範囲のスコア変化率は,治療期1ではそれぞれ-70.4%および-48.3%,2では-58.8%および-43.1%,3以降の治療期でも50%以上および40%以上の低下を示し,効果の減弱はみられなかった.有害事象は全被験者に発現し,副作用は76.8%の患者で発現した.ネオーラル ®の投与中止を必要とした有害事象は1例であり,問題となる有害事象はなかったため,ネオーラル ®は成人の最重症アトピー性皮膚炎長期間コントロールに有用な薬剤であると結論した.
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