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特集 アトピー性皮膚炎の最新情報と新治療
臨床例
中等症~重症アトピー性皮膚炎に有用で安全な低用量シクロスポリン療法
Effectiveness and safety of low dose cyclosporine for patients with moderate-to-severe atopic dermatitis
向井 秀樹
1,2
Hideki Mukai
1,2
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
2皮膚科呉クリニック
1Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
2Dermatology Go Clinic
キーワード:
低用量シクロスポリン療法
,
中等症~重症アトピー性皮膚炎の治療
,
全身療法
,
寛解導入療法
Keyword:
低用量シクロスポリン療法
,
中等症~重症アトピー性皮膚炎の治療
,
全身療法
,
寛解導入療法
pp.734-737
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002999
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・シクロスポリン(CyA)を低用量100mg/日の内服療法にて,著明に改善した症例を報告する.CyAは寛解導入療法であり,繰り返し投与し症状の安定化を図る.
・定期的に採血,血圧測定などのモニタリングを図り,副作用の回避に努める.
・現在,生物学的製剤が重症例の第1選択ではあるが,CyA投与16週のEASI 75達成率は56%と高く,費用対効果の面から見直すべき有用な治療法と考えている.
・CyA療法において,効果不十分や副作用などで継続治療ができない症例は,次のステップとして生物学的製剤や分子化合物などのほかの全身療法を勧める.
(「症例のポイント」より)
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