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治療
成人の重症アトピー性皮膚炎患者を対象としたシクロスポリンMEPCとプラセボとの比較試験―多施設共同,ランダム化,二重盲検並行群間比較試験
Cyclosporine MEPC versus placebo for treating patients with severe adult atopic dermatitis:a multicenter,randomized,double-blind,placebo-controlled study
ネオーラル®によるアトピー性皮膚炎治療研究会
Study Group of Neoral®Treatment for Atopic Dermatitis
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
シクロスポリンMEPC(ネオーラル®)
,
プラセボ対照
,
ランダム化比較試験
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
シクロスポリンMEPC(ネオーラル®)
,
プラセボ対照
,
ランダム化比較試験
pp.73-82
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102195
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要約 アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2002で最重症と規定された成人のアトピー性皮膚炎患者に対するシクロスポリンMEPC(ネオーラル®)の有効性と安全性を検証する目的で,プラセボを対照薬とした二重盲検比較試験を実施した.8週間の経口投与で,ネオーラル®の平均投与量は約3mg/kg/日であった.ネオーラル®群およびプラセボ群はそれぞれ44名,45名で,皮疹の重症度スコアの最終変化率(平均値±標準誤差)はそれぞれ-63.0±3.43%,-32.6±4.18%,罹病範囲スコアの最終変化率はそれぞれ-41.4±4.08%,-19.5±3.71%と,いずれもプラセボ群に比べネオーラル®群で有意な改善が認められた(p<0.001).また皮膚所見別では,急性病変,慢性病変の違いによる効果の差はみられず,いずれの罹患部位に対しても有効であった.
ネオーラル ®群の有害事象の発現割合は75.0%(33/44)と,プラセボ群73.3%(33/45)と同様であった.また,臨床検査値,血圧および腎機能検査も両群で違いは認められなかった.以上から,ネオーラル ®は本疾患の治療に有用な薬剤と結論した.
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