Japanese
English
症例報告
くすぶり型骨髄腫(IgA-λ型)に伴った壊疽性膿皮症の1例
A case of pyoderma gangrenosum with smoldering myeloma(IgA-λtype)
寺田 知音
1
,
中林 康靑
1
Tomone TERADA
1
,
Yasuharu NAKABAYASHI
1
1三井記念病院皮膚科
1Division of Dermatology,Mitsui Memorial Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
高IgA血症
,
くすぶり型骨髄腫(IgA-λ型)
,
全身性アミロイドーシス
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
高IgA血症
,
くすぶり型骨髄腫(IgA-λ型)
,
全身性アミロイドーシス
pp.902-905
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102136
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要約 74歳,男性.13年前に急性虫垂炎,腸閉塞にて手術を施行された.9年前にcardiac syndrome Xを指摘される.8年前より壊疽性膿皮症にて外来加療中のところ,難治なため,入院にてプレドニゾロン,塩酸ミノサイクリン,ジアフェニルスルホン内服を試みたが,途中から治療に反応しなくなった.全身検索にて高IgA血症,全身性アミロイドーシスを認めたことから,背景に骨髄腫の存在を疑ったが,骨髄生検を施行する前に,全身状態の悪化により死の転帰をとった.後の病理解剖によりくすぶり型骨髄腫(IgA-λ型)を確認した.壊疽性膿皮症と高IgA血症,くすぶり型骨髄腫(IgA-λ型),全身性アミロイドーシスとの関連,および治療に関して考察した.
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