Japanese
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症例報告
ブフェキサマク外用による急性汎発性発疹性膿疱症様の臨床像を呈した接触皮膚炎の1例
A case of bufexamac-induced contact dermatitis similar to acute generalized exanthematous pustulosis
中川 雄仁
1
,
藤井 弘子
1
,
西村 陽一
1
Yujin NAKAGAWA
1
,
Hiroko FUJII
1
,
Youichi NISHIMURA
1
1福井赤十字病院皮膚科
1Division of Dermatology,Fukui Red Cross Hospital,Fukui,Japan
キーワード:
ブフェキサマク
,
アンダーム®軟膏
,
接触皮膚炎
,
急性汎発性発疹性膿疱症
Keyword:
ブフェキサマク
,
アンダーム®軟膏
,
接触皮膚炎
,
急性汎発性発疹性膿疱症
pp.877-879
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102129
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要約 51歳,男性.アンダーム ®軟膏外用後に全身に紅斑・膿疱が拡大した.病理組織学的所見では角層下に海綿状膿疱が認められ,表皮細胞には好酸性壊死も散見された.急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP)を疑い,直ちにアンダーム ®軟膏外用を中止し,ベタメタゾン1.5mg/日内服およびステロイド軟膏を外用したところ,速やかに症状は軽快した.その後,皮疹の再燃はない.パッチテストの結果ではアンダーム ®軟膏の主剤であるブフェキサマクに陽性を示し,ブフェキサマク外用により,AGEP様の臨床像を呈した接触皮膚炎と最終診断した.
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