Japanese
English
症例報告
アモキシシリンによる間擦疹型薬疹の1例
A case of intertriginous drug eruption due to ampicillin
小鍛治 知子
1
,
堀田 隆之
1
,
塩原 哲夫
1
Tomoko KOKAJI
1
,
Toshiyuki HOTTA
1
,
Tetsuo SHIOHARA
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
間擦疹型薬疹
,
アモキシシリン
,
nonpigmenting fixed drug eruption
,
baboon syndrome
Keyword:
間擦疹型薬疹
,
アモキシシリン
,
nonpigmenting fixed drug eruption
,
baboon syndrome
pp.320-323
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903894
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28歳,女性.鼠径・腋窩を中心に全身に拡大する瘙痒性紅斑を主訴に当科を初診した.犬咬傷にてアモキシシリン(サワシリン®)を3日間内服,中止2日目より両腋窩,鼠径,左上下肢,左膝窩に一部環状を呈する紅斑が出現した.組織所見では表皮向性リンパ球浸潤と血管周囲性の好中球・好酸球浸潤および核塵が認められた.アモキシシリンのパッチテストは陰性であったが,2か月後に行った1/10量の内服テストにて,2時間後に同じ部位に皮疹が誘発された.皮疹の特徴的な発症部位より間擦疹型薬疹と診断したが,同様の臨床症状を呈する薬疹はこれまでnonpigmenting fixed drug eruption,baboon syndromeなどの名称で報告されている.
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