Japanese
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特集 薬疹・薬物障害
セレコキシブによるStevens-Johnson症候群の1例
Stevens-Johnson Syndrome Caused by Celecoxib
米澤 栄里
1
,
河野 亜矢乃
1
,
大山 綾子
1
,
山本 紀美子
1
Eri YONEZAWA
1
,
Ayano KONO
1
,
Ayako OYAMA
1
,
Kimiko YAMAMOTO
1
1石切生喜病院,皮膚科(主任:山本紀美子部長)
キーワード:
セレコキシブ
,
Stevens-Johnson症候群
,
パッチテスト
Keyword:
セレコキシブ
,
Stevens-Johnson症候群
,
パッチテスト
pp.265-269
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001827
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60歳代,女性。くも膜下出血術後,多剤投与を開始した。その後発熱,全身に紅斑が出現した。初診時,全身に紅斑・水疱・びらん,眼には瞼球癒着,偽膜がみられ重症のStevens-Johnson症候群と診断した。ステロイドパルス後γ-グロブリン投与,偽膜除去術も施行され,後遺症なく軽快した。被疑薬をすべてワセリンにて30%濃度で希釈し,パッチテストを行った。セレコキシブのみ陽性であった。1,5,10,30%濃度で再施行したところ,48時間後は30%濃度のみ陽性であった。72時間後には10%濃度まで陽性となったためセレコキシブを原因薬(内服開始後12日目に症状出現)と考えた。報告例でもパッチテスト陽性例が比較的多く,原因薬同定に有効と考えた。
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