Japanese
English
症例報告
Warty dyskeratomaの1例
A case of warty dyskeratoma
黒川 晃夫
1
,
森脇 真一
2
,
清金 公裕
2
,
酒谷 省子
3
Teruo KUROKAWA
1
,
Shinichi MORIWAKI
2
,
Kimihiro KIYOKANE
2
,
Shoko SAKATANI
3
1市立枚方市民病院皮膚科
2大阪医科大学皮膚科学教室
3酒谷皮フ科クリニック
1Division of Dermatology, Municipal Hirakata Citizen's Hospital, Hirakata, Japan
2Department of Dermatology, Osaka Medical College, Takatsuki, Japan
3Sakatani Skin Clinic, Osaka, Japan
キーワード:
warty dyskeratoma
,
棘融解
Keyword:
warty dyskeratoma
,
棘融解
pp.736-738
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102090
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要約 47歳,女性.初診時,左頰部に表面粗糙で中央が軽度陥凹した直径3mm大の赤褐色の小結節が認められた.病理組織学的には,表皮は不全角化を伴う角栓を取り囲むようにカップ状に陥凹していた.陥凹底部および側方では,著しい裂隙を形成しながら,1層ないし2層の異型性に乏しい基底細胞様細胞が絨毛状に増殖する像がみられた.裂隙内には棘融解細胞や異常角化細胞が散見された.本症例をwarty dyskeratomaと診断した.連続切片にて,角栓側壁の表皮と毛包脂腺系との連続性が確認され,一部の基底細胞様細胞および裂隙内の細胞がperiodic acid Schiff染色陽性であったことから,本疾患は毛包由来であると考えた.
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