Japanese
English
症例報告
プレドニゾロン内服中の患者に生じた皮膚Mycobacterium chelonae感染症の1例
Recalcitrant cutaneous Mycobacterium chelonae infection in a patient administered with systemic steroid
松井 矢寿恵
1
,
山本 都美
1
,
百瀬 葉子
1
,
坪井 廣美
1
Yasue MATSUI
1
,
Tomi YAMAMOTO
1
,
Yoko MOMOSE
1
,
Hiromi TSUBOI
1
1独立行政法人国立病院機構横浜医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, National Hospital Organization Yokohama Medical Center, Yokohama, Japan
キーワード:
Mycobacterium chelonae
,
皮膚非結核性抗酸菌症
,
プレドニゾロン
Keyword:
Mycobacterium chelonae
,
皮膚非結核性抗酸菌症
,
プレドニゾロン
pp.732-735
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102089
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 41歳,男性.26歳時に鞍上部神経膠腫に罹患し,腫瘍摘出術を施行された.33歳時に再発し,再度摘出術を受けた.その後,汎下垂体機能低下症を併発し,プレドニゾロンを内服していた.2005年12月,車いすより転倒し下肢に浅い外傷を負った.2006年1月より同部に結節が出現し,拡大したため当科を受診した.組織像は,真皮中層~脂肪織にびまん性の炎症性細胞浸潤を認め,一部は肉芽腫病変を示した.膿の培養ではMycobacterium chelonaeが同定された.皮膚病変に対して,セフォペラゾンナトリウム・スルバクタムナトリウム,エリスロマイシン,エチオナミドの投与と温熱療法を施行したところ,約2か月で治癒した.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.