Japanese
English
原著
Warty Dyskeratomaの1例
A Case of Warty Dyskeratoma
安岐 敏行
1
,
阿曽 三樹
1
,
島雄 周平
1
Toshiyuki AKI
1
,
Miki ASO
1
,
Shuhei SHIMAO
1
1鳥取大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tottori University School of Medicine
pp.533-536
発行日 1988年6月1日
Published Date 1988/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203909
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58歳,女性の頭部に生じたwarty dyskeratomaの再発例について報告した.組織所見では,嚢腫状構造とDarier病様変化が同一組織内で多発性に発生しており,ほかにsquamous eddy様構造なども認められた.免疫組織学的検査では,CEA, S−100蛋白,ヒト・パピローマウイルスは,いずれも陰性であった.またDACM染色では,SH基でcorps rondsの一部で強陽性,SS結合でcorps rondsにおいて陽性所見が得られ,いわゆる早期のSS化をみた.以上より,本症の発生起源として毛嚢由来が示唆され,細胞骨格をつくる蛋白の合成異常により,特異な角化様式が生じるものと推測された.
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