Japanese
English
原著
Warty Dyskeratomaの1例
A CASE REPORT OF WARTY DYSKERATOMA
徳永 信三
1
Shinzo TOKUNAGA
1
1国立東京第二病院皮膚科
1Department of Dermatology, The 2nd Tokyo National Hospital
pp.977-984
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201513
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要約 62歳,主婦の右頭頂部に1年前より小結節発生.軽い瘙痒を訴え時々出血.腫瘍は大きさ3×2×1mm,略長円形,黄褐色,扁平,表面粗.組織学的所見,孤立性病変は周囲組織と比較明瞭に境されたコップ状の結合織に囲まれ真皮に陥凹拡大した毛包中心性病変で毛包口は正角化.不完全角化性角栓を有し,毛包底部では基底層上性棘融解を示し,小窩を形成.小窩内に絨毛の突出を,また棘融解性異常角化性細胞を見る.電顕的にこれ等細胞は核周辺の空胞変成,これをとりかこんだ張原線維の層状の集積を見,ダリエー病のそれと一致した所見を呈した.またウイルス顆粒は見出せなかつた.
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