Japanese
English
症例報告
陰門部に生じたWarty Dyskeratoma
Warty Dyskeratoma of the Vulva
木村 俊次
1
Shunji KIMURA
1
1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyosai Tachikawa Hospital
キーワード:
warty dyskeratoma
,
focal acantholytic dyskeratosis
Keyword:
warty dyskeratoma
,
focal acantholytic dyskeratosis
pp.759-762
発行日 1993年8月1日
Published Date 1993/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900975
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59歳家婦,右大陰唇に11年前から生じたwarty dyskeratoma(WD)の1例を報告した.臨床的には米粒大の陥凹性病変で,辺縁部に狭い輪状の溝と白毛1本をみる.触痛あり,組織学的に病変部表皮は肥厚するとともに,中央部と辺縁の角質層裂隙部・毛嚢漏斗部とに棘融解性の異常角化と基底層直上からの裂隙形成とをみる.メラニン色素は欠如し,PAS陽性基底膜の肥厚を認める.病変部表皮真下にはリンパ球様細胞と形質細胞とが帯状浸潤を示す.WDには毛嚢との関連が明らかでないものや口腔内発生例もあり,男女外陰部発生例についてもより症状的な各称が用いられる傾向にあるが,今回の症例はWDとして問題ないと思われる.陰門部発生例としては本邦第2例目である.
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