Japanese
English
原著
Warty Dyskeratomaの3例
Three Cases of Warty Dyskeratoma
矢島 千穂
,
熊切 正信
1
Chiho YAJIMA
,
Masanobu KUMAKIRI
1
1北海道大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.355-361
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203878
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症例1:81歳女,症例2:55歳男,症例3:65歳女のwarty dyskeratomaの3例を経験した.症例1,2は被髪頭部,症例3は腹部に単発性に発症し,いずれも組織学的に定型であった.本症の発症起原に関して,諸外国では毛包脂腺系説や老人性角化症説を主張する報告が多いが,自験例3例からは連続切片,PAS染色によっても,これらの説を示唆する所見は得られなかった.また同時に,これまでの本症本邦報告例22例に文献的考察を加えたが,これらの説を積極的に支持する所見を有する症例は比較的少ないようであった.
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