Japanese
English
症例報告
ステロイド外用で軽快した落葉状天疱瘡の1例―Dsg1値およびその推移の検討
A case of pemphigus foliaceus successfully treated with topical corticosteroids :Analysis of Dsg value and its fluctuation
石川 明子
1
,
納 さつき
1
,
澁谷 修一郎
1
,
大西 誉光
1
,
神田 奈緒子
1
,
渡辺 晋一
1
Akiko ISHIKAWA
1
,
Satsuki OSAME
1
,
Shuichiro SHIBUYA
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Naoko KANDA
1
,
Shinichi WATANABE
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
落葉状天疱瘡
,
ステロイド外用
Keyword:
落葉状天疱瘡
,
ステロイド外用
pp.726-728
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102087
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要約 57歳,男性.約3か月前より前胸部に自覚症状のない小水疱が3個出現し,背部にも拡大した.ステロイド外用にて速やかに上皮化したが,出現,消退を繰り返した.初診時,全身各所に20個ほど爪甲大の紅斑とびらんが散在し,数か所に小水疱が存在した.粘膜疹はなかった.病理は角層直下の水疱で,棘融解細胞を認めた.蛍光抗体直接法では表皮細胞間にIgGとC3が沈着していた.抗デスモグレイン1抗体のインデックス値は116で,抗デスモグレイン3抗体は陰性であった.ステロイド外用療法のみで軽快した.
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