Japanese
English
症例報告
紅皮症を呈した落葉状天疱瘡の1例
A case of pemphigus foliaceus with secondary erythroderma
太田 知子
1
,
磯貝 理恵子
1
,
大磯 直毅
1
,
川原 繁
1
,
川田 暁
1
,
深尾 真希子
2
Tomoko OHTA
1
,
Rieko ISOGAI
1
,
Naoki OISO
1
,
Shigeru KAWARA
1
,
Akira KAWADA
1
,
Makiko FUKAO
2
1近畿大学医学部皮膚科学教室
2PL病院皮膚科
1Department of Dermatology,Kinki University School of Medicine,Osakasayama,Japan
2Department of Dermatology,PL Hospital,Tondabayashi,Japan
キーワード:
紅皮症
,
落葉状天疱瘡
,
細菌感染
Keyword:
紅皮症
,
落葉状天疱瘡
,
細菌感染
pp.796-798
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101763
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要約 77歳,男性.初診の4か月前,背部に紅斑が生じ,次第に全身に拡大し,紅皮症の状態になった.生検標本の蛍光抗体法直接法では表皮細胞間にIgGの沈着がみられ,ELISA法では抗デスモグレイン1抗体は150以上,抗デスモグレイン3抗体は12であった.紅皮症を呈した落葉状天疱瘡と診断した.寝たきりのため,適切な検査や治療がなかなか受けられなかったこと,入浴や清拭が十分にできず,黄色ブドウ球菌の感染を合併したため,紅皮症化したと考えた.
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