Japanese
English
症例報告
膿疱形成を伴った落葉状天疱瘡の1例
A case of pemphigus foliaceus with pustular formation
橋本 隆
1
,
八戸 歩
1
,
小林 美幸
1
,
矢野 克明
1
,
佐藤 紘為
1
,
玉田 康彦
1
,
松本 義也
1
Takashi HASHIMOTO
1
,
Ayumi HACHINOHE
1
,
Miyuki KOBAYASHI
1
,
Katsuaki YANO
1
,
Koi SATO
1
,
Yasuhiko TAMADA
1
,
Yoshinari MATSUMOTO
1
1愛知医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Aichi Medical College,Aichi,Japan
キーワード:
膿疱
,
落葉状天疱瘡
,
補体
,
IL-8
Keyword:
膿疱
,
落葉状天疱瘡
,
補体
,
IL-8
pp.469-471
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101531
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要約
79歳,男性.初診時,全身に鱗屑および痂皮を伴う比較的明瞭な紅斑局面がみられ,さらにびらん,膿疱も散在していた.水疱症,膿痂疹様湿疹,膿疱性乾癬などを疑い,胸部の膿疱および紅斑部より生検施行した.膿疱部の病理所見では角層下および真皮浅層に好中球浸潤,紅斑部においては顆粒層に棘融解像を認めた.さらに蛍光抗体法(直接法,間接法),天疱瘡抗原であるデスモグレイン1(Dsg1)およびデスモグレイン3(Dsg3)の組換え蛋白を抗原としたELISA法を施行した結果,膿疱形成を伴った落葉状天疱瘡と診断した.治療はプレドニゾロン30mg投与,ステロイド外用にて紅斑,膿疱およびびらんは徐々に改善した.
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