Japanese
English
症例報告
足底に生じたchondroid syringomaの1例
A case of chondroid syringoma on the sole
林 裕嘉
1
,
星野 洋良
1
,
森 布衣子
1
,
木花 いづみ
1
,
小林 尚史
2
Yuka HAYASHI
1
,
Hiroyoshi HOSHINO
1
,
Nuiko MORI
1
,
Izumi KONOHANA
1
,
Hisashi KOBAYASHI
2
1平塚市民病院皮膚科
2平塚市民病院形成外科
1Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital, Hiratuka, Japan
2Division of Plastic Surgery, Hiratsuka City Hospital, Hiratsuka, Japan
キーワード:
chondroid syringoma
,
いわゆる皮膚混合腫瘍
,
足底発生
Keyword:
chondroid syringoma
,
いわゆる皮膚混合腫瘍
,
足底発生
pp.498-501
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102026
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要約 73歳,男性.30年前より右足底中央に小結節が出現し,徐々に増大した.歩行時痛みを伴うようになり,当科を受診した.5.5×5.5×2.5cm,広茎性,常色,表面平滑で弾性やや硬の腫瘤で,病理組織学的に管腔構造,充実性増殖を示す腫瘍細胞と,ムチンの沈着や硝子化が顕著な豊富な間質部より構成されていた.充実性増殖を示し,上皮性腫瘍成分に富んでいたが,悪性像はみられず,chondroid syringomaと診断した.免疫組織学的所見より,エクリン汗腺分泌部から導管部由来が示唆された.本腫瘍の足底発生は稀であり,本邦では調べえた範囲で自験例を含め8例報告されており,そのほとんどが足底中央に生じ,組織学的に管腔構造が目立たない症例が多い傾向にあった.
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