Japanese
English
症例報告
外陰部に生じたsyringomaの3例
Three cases of syringoma on the vulva
林 裕嘉
1
,
森 布衣子
1
,
木花 いづみ
1
Yuka HAYASHI
1
,
Nuiko MORI
1
,
Izumi KONOHANA
1
1平塚市民病院皮膚科
1Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital, Hiratsuka, Japan
キーワード:
syringoma
,
汗管腫
,
外陰部
,
肥満細胞
,
女性ホルモン
Keyword:
syringoma
,
汗管腫
,
外陰部
,
肥満細胞
,
女性ホルモン
pp.831-834
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102118
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 症例1:8歳,女児.症例2:17歳,女性.症例3:27歳,女性,妊娠5週.いずれも褐色丘疹より構成されるsyringomaであった.臨床症状はおのおの異なっており,隆起が目立ち,そう痒の強かった症例3では,真皮深層まで腫瘍細胞を認め,間質の膠原線維の増生も著しかった.3症例とも管腔構造周囲に肥満細胞の出現を認めたが,症例3ではその数が多く,そう痒と肥満細胞の関係が示唆された.また,腫瘍の発育と女性ホルモンとの関係を検討すべく,エストロゲン受容体,プロゲステロン受容体の染色を行ったが,3症例いずれの腫瘍細胞も陰性であった.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.