Japanese
English
症例報告
TNF-α阻害薬投与中に出現した膿疱性皮疹の1例
Pustular eruption triggered by TNF-α inhibitors
荒井 美奈子
1
,
藤本 学
1
,
竹原 和彦
1
,
笠原 善仁
2
Minako ARAI
1
,
Manabu FUJIMOTO
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
,
Yoshihito KASAHARA
2
1金沢大学医学部皮膚科学教室
2金沢大学医学部小児科学教室
1Department of Dermatology, Kanazawa University Graduate School of Medical Science, Kanazawa, Japan
2Department of Pediatrics, Kanazawa University Graduate School of Medical Science, Kanazawa, Japan
キーワード:
TNF-α阻害剤
,
レミケード®
,
掌蹠膿疱症
,
尋常性乾癬
Keyword:
TNF-α阻害剤
,
レミケード®
,
掌蹠膿疱症
,
尋常性乾癬
pp.374-377
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101993
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 18歳,女性.2歳時,若年性関節リウマチを発症した.プレドニゾロン,メソトレキサート,ミゾリビンの内服に加えて,2005年11月よりインフリキシマブ(レミケード®)を月1回投与され,若年性関節リウマチはコントロールされていた.2007年5月頃より下肢に自覚症状のない粟粒大の小膿疱が出現した.その後,体幹や手,足底にも小膿疱が拡大したため,同年6月当科を受診した.膿疱の細菌培養は陰性で,病理所見上,角層下に好中球を入れた膿疱を形成していた.その後も足底の小膿疱は増加し,耳介周囲に鱗屑を伴う紅斑局面が出現した.副腎皮質ホルモン薬の外用とインフリキシマブの一時中止で消退した.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.