発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017028486
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58歳男。関節リウマチに対するetanercept(ETN)投与中に掌蹠膿疱症が出現し、ETNを自己中断するも皮疹の増悪、腰痛・関節痛の再燃を認めた。ETN中止後に皮膚症状が増悪していることから、関節症状先行型SAPHO症候群と診断した。Methotrexate(MTX)の投与を再開し、ETNを自己中断前の2倍量に増量したところ、腰痛・関節痛は著明に改善し、CRP、MMP-3も正常化した。一方、掌蹠膿疱症についてはETN再投与後早期には改善せず、軽快するのに4ヵ月を要した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016