Japanese
English
症例報告
新生児ループスエリテマトーデスの1例
A case of neonatal lupus erythematosus
岩佐 智子
1
,
貞政 裕子
1
,
吉池 高志
1
Tomoko IWASA
1
,
Hiroko SADAMASA
1
,
Takashi YOSHIIKE
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院皮膚科
1Department of Dermatology, Juntendo University Shizuoka Hospital, Izunokuni, Japan
キーワード:
新生児ループスエリテマトーデス
,
環状紅斑
,
SLE
Keyword:
新生児ループスエリテマトーデス
,
環状紅斑
,
SLE
pp.200-202
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101895
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要約 症例1:1か月,女児.生後2週より顔面部,上腕部に環状紅斑が出現した.皮膚生検で表皮基底細胞層の液状変性を認め,LBT陽性,抗核抗体640倍と陽性,抗Ro/SS-A抗体110.8index,抗La/SS-B抗体25.9indexと高値を示し,定型的な新生児ループスエリテマトーデスと診断した.症例2:25歳,女性(症例1の母親).抗核抗体1,280倍と陽性,抗Ro/SS-A抗体112.7index,抗La/SS-B抗体148.7indexと高値であるものの,無症候であった.その後,患児については生後7か月までに皮疹が消退し,抗核抗体も陰転化したが,患児が11か月時,母親の両下腿に紫斑が出現し,白血球数減少,血沈亢進,抗DNA抗体の陽転化,尿蛋白陽性所見を示し,SLEと診断した.
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